トルコ中銀の翌日物スワップレートが、昨日の330%から1300%に上昇。トルコリラが地獄相場にならない事を祈る。
皆さん、こんにちは。
FXトルコリラソルジャーの前田さんです。
トルコ中銀の翌日物スワップレートが、昨日の330%から1300%に上昇しました(汗)
流石にやりすぎなんじゃないかと、激しく心配になります。
まぁ、トルコリラは何が起きても不思議ではありませんが。
先週まで22%だったトルコリラのオフショアスワップ金利は1300%に上昇。こんなチャートビットコインでも見たことありません。 pic.twitter.com/sOeME5qoM8
— エミン ユルマズ (JACK) (@yurumazu) March 27, 2019
今回の翌日物スワップレート上昇は自由売買市場において、通貨の流動性を絞るという掟破りの戦法で、いわゆる禁じ手でしょう。
市場のタブーを犯したわけです。
トルコリラを売る事が出来ない海外勢
こんな壁の様に天まで突き上げてしまうと、海外勢はトルコリラを売ることができません。
これによってトルコ当局は、外国人がリラをショートすることを事実上不可能にしたわけです。
しかし、トルコリラが売れないならば仕方ないという事で、海外勢はトルコ株を叩き売り始めました。
トルコの代表的株価指数BIST100は27日、前日終値比約5.7%安と大暴落しています。
海外勢は全力でトルコから撤退したいんですね。
また、リラの流動性が枯渇したことでリスクへの懸念が高まり、投資家の間でパニックが広がったのも要因でしょう。
トルコ、リラ売りできぬよう流動性絞りまくったら株や債券がごっそり換金売りされた昨晩の様子をみて、リーマンショックの後の金融危機時に株やら色んなものの値段が下がり過ぎて、利益が出てたお宝の債券やゴールド(=安全資産)を換金せざるを得なくなり、USD is kingになったのを思い出しました
— 石川久美子 (@KumiIshikawa_FX) March 28, 2019
今後、通貨の流動性が戻った時に、どういう反動が出るのか予想もつきません。
利上げを嫌うエルドアン大統領が、なり振り構わず、ここまでしてトルコリラ安を食い止めようとするのも初めてかもしれません。
2019年3月31日にはトルコ地方選挙があります。
エルドアン陣営が、トルコ地方選で野党にかなり追い込まれていると事の裏返しなのかもしれません。
実際に、選挙はエルドアン陣営が負ける予想が多いそうです。
なんだか、トルコリラという通貨は選挙の度に荒れているような、、、(汗)
地獄相場にならない事を祈るしかありません。
トルコリラ円(TRY/JPY)のチャート
トルコリラ円(TRY/JPY)の5分足のチャート(SBI FXTRADEより)ですが、2019年3月28日、14:55では19円74銭あたりまで下落しています。
では、2時間足で見てみましょう。
3月22日16時頃に20円25銭あたりから一気に18円90銭あたりまで下落しています。
その後、トルコ中銀が翌日物スワップレートを22%から330%に引き上げて、一気に20円50銭あたりまで爆上げしていきます。
FT: #Turkey sharpens effort to clamp down on speculative lira selling #Economy $TRY https://t.co/5g6A0BILFk via @FT pic.twitter.com/mYCUmmiODr
— André Dragosch (@Andre_Dragosch) March 26, 2019
そして、翌日物スワップレートは驚異の1300%へ。
市場の警戒感から下落に転じ始めて、今に至るわけです。
いや〜、荒れますね。
今後の動向から目が離せません。
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