西野カナ無期限活動休止に思う、ビジネス的側面から見る考察。
皆さん、こんにちは。投資系ブロガーの前田さんです。西野カナの無期限活動休止が発表されました。
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今回は、メジャーアーティストのビジネス的な側面から見ていこうと思います。
ビジネス的な観点から見る
レコード会社や事務所には、沢山の人が働いています。大きく3つに分けると「音源制作」「ライブ演奏」「宣伝・販売」という現場でしょう。
ヒット曲等の作品、アーティストを発掘・育成、「音源」「ライブ」「グッズ」「ファンクラブ」(音楽ビジネス4つの商材)で売上、利益を上げていく事になります。
ビッグアーティストだと、やはり人気に比例してプロジェクトの規模が大きくなるので、必然的に長期に渡っての計画が必要となります。
会社でミーティングをして、音源を売る為に1年単位で準備をかける事になるでしょうし、規模の大きいライブを開催するには会場を押さえて、プロモーションをかけますし、半年前からチケットも販売していかなければなりません。
当然、アーティスト活動は、行き当たりばったりで活動できるわけもなく、様々な工程を経ているわけです。
ファンに向けて何を届けていくのか?アーティストのイメージなど、どう見せていくのか?そして、給料や制作費計上といった事務作業も数多く発生します。膨大な作業になるでしょう。
シビアな世界
エンタメ・コンテンツの売り上げは、とてもシビアな世界です。上下のブレが非常に激しく、大ヒットする事もあれば、伸びない事もあり、当然大コケすることだってあるわけです。一発屋なんていう言葉もありますね。
先日、MEGWIN TVが炎上しているという記事を書きましたが、チャンネル登録解除祭りが発生しており、収益も激減しているはずです。
関連記事⇨MEGWIN TVが大炎上。ファルコンとメテオ退社までの流れを時系列で追ってみた。
そう、人気商売は一寸先は何が起きるか分からない要素を含んでいるので浮き沈みが激しいんです。
そういった、人気に左右されなが作品を販売し収入を得て、人前に晒されるプレッシャーを受け続け、常にヒットを出し続けて結果を出しながら、タイアップの要求にも答え続け、ファンを楽しませるという、とんでもない事を続けていかなければなりません。壮絶ですよね。なので、第一線で活躍し続けているアーティストは偉大だと思います。
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沢山の人が支えているエンタメ業界
グッズやコンサート業者、CDショップや配信サイトなど、アーティストに関わる仕事で収益を上げている事業者は、世の中に沢山あります。
西野カナの活動休止は、この計画、事業プランの中で、そのアーテイストの事業をストップするという事になります。復活するまで、数年間、西野カナからの収益はありません。
その間、それまでの中心スタッフはどうしているのかというと、次の活動に向けての準備や、それ以外のスタッフは他のアーティストの仕事を行うといった感じです。もしくは、旧譜の販売促進やベストアルバムなどの企画を進めて売り上げを立てたりもするでしょう。
実際に、西野カナのベストアルバム『Love Collection 2』 pinkとmintが、2018年11月21日 2タイトル同時発売されています。今回の事を見越しての発売だったのではないでしょうか。
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活動休止宣言は、この業界の人々に対するアナウンスであり、礼儀でもあると言えると思います。
毎年、毎年、コンスタントに作品をリリースしていると、当然クリエイティブな面に影響を与える事でしょう。いつも斬新な発想や、特別な作品を作り続けるのにも限界があると思います。
それでもメジャーとは、それをやり遂げなければいけない過酷な場所です。でないと事業として成立しないからです。そのアンチテーゼとしてインディーズだったり、作品主義的なスタンスの活動があるのでしょう。
10年間、西野カナは走り続けてきたので、そろそろ休んで良い頃だというのは納得できる点でしょう。
クリエィティブなインプットをして、また我々の前に姿を見せてくれる日を楽しみに待ちましょう。